にんにくは、非常に多様な栄養素を含む他、「アリシン」と呼ばれる疲労回復や免疫効果が期待できる成分や、「ビタミンB1」というエネルギー生成を助ける成分、「ビタミンB1」というたんぱく質代謝を助ける成分により、エネルギー代謝を活性化させる効果があります。たま、葉酸やオリゴ糖、カロテン効果により、感染症予防や動脈硬化予防等、健康面の維持・向上を助ける効果も期待できます。

にんにくの旬は、5~8月の夏場です。特に5~6月のにんにくは、新にんにくと呼ばれ、みずみずしく新鮮な香りが特徴的です。新にんにくは、日持ちしないためすぐに調理をする必要があります。他の一般的なにんにくは、長期保存のため乾燥処理を経て市場に流通します。
にんにくの選び方
にんにくを選ぶ際は以下の3点に注目しましょう。
1つめは【皮の状態】です。
外側の皮が白く、ツヤとハリがあるものを選びましょう。皮が茶色く変色していたり、柔らかかったり、すき間や筋がみられるものは避けましょう。
2つめは【芽の状態】です。
芽が出ているものは収穫から時間が経過していることが多いため避けましょう。
3つめは【全体の形】です。
全体がふっくら丸みがあり、ずっしり重さがあるものを選びましょう。また、粒を確認できる場合は、粒に硬さがあり、茎にしっかりくっついているものを選びましょう。粒が柔らかいものや、茎から離れて隙間ができているものは、鮮度が落ちているため避けましょう。
にんにくの基本調理方法
にんにくの芽や芯は、えぐみの素になるため取り除く下ごしらえを行います。
まず、根っこの部分を薄く切り取り、皮を剥きます。
剥きにくい場合は、水に浸けたり、電子レンジで少し加熱すると剥きやすくなります。
ひと策まとめて皮むきする場合は、根元部分を切り落とした後にラップせずに電子レンジで600w30秒程加熱します。切り口に向けて押し出すようにすると実が取り出せます。
※加熱しすぎると実が柔らかくなりすぎるため注意しましょう。
次に縦半分に切り分け、中央の芽の部分を取り除きましょう。
最後に調理方法に合わせて切り分けましょう。
にんにくは、細かく刻むほど香りが強くなります。
新にんにくは、みずみずしさと香りを活かすためオリーブオイルで炒めるなどシンプルな調理法がおすすめです。
にんにくの保存方法
にんにくは、湿気を帯びるとカビが生えやすい食べ物です。
短期保存する場合は、網袋等に入れて風通しの良い場所に吊るして常温保存しましょう。購入時にビニール袋等に入っている場合は、袋から取り出して保存するようにします。
1週間~1ヵ月程の中期保存する場合は、新聞紙やキッチンペーパーで包み、野菜室で保存しましょう。
1ヵ月以上の長期保存する場合は、外皮を剥いて1カケずつに分け、ラップに包んで保存袋に入れて冷凍保存します。一番実に近い薄皮は、乾燥を防ぐために残しておきましょう。調理する際は、凍ったまま使うようにしましょう。
にんにくが大量にある場合は、にんにくを醤油やオリーブオイルに1週間ほど漬け置いて密閉容器で冷蔵保存しましょう。にんにくの風味が醤油や油にも加わり、風味良い調味料として使える他、醤油漬けはそのままおつまみにもできます。
また、にんにくをお酢に1か月ほど漬け置くことで、ドレッシングやマリネ等におすすめの香りのよい酢が出来上がります。作る際は、いずれも傷んだにんにくや水気は取り除いて使用しましょう。
コメント