揚げ油の適切な温度管理は、揚げ物料理の要です。
一般的に、低温(150~160℃)、中温(170~180℃)、高温(180~190℃)を料理内容や使用する油の種類によって調節する必要があります。
今回は揚げ油の温度の測り方についてまとめます。
温度計を使った測り方
温度計を使った測り方は、料理初心者の方にお勧めです。
しかし、経験値に頼らずに確認することができますが、注意点もあります。
温度計はアナログ式とデジタル式があり、調理器具によってデジタル式は扱えない他、正しく使わないと温度の急激な変化は遅れて温度計が動くことがあります。ご使用時は、ご自宅の温度計の正しい使い方を説明書等で確認するようにしましょう。
さえばしを使った測り方
揚げ物料理に慣れてきたら、さえばしでの測り方にも挑戦してみましょう。
温度計がない場でも測れる他、温度計よりも素早く確認できるため使いこなせるとより正確な温度管理ができるようになります。
①木製のさえばしを一度濡らして、しっかり水分をふき取ります。
②熱した油にさえばしの先端を入れ、軽くかき回して温度を一定にした後にさえばしから発生する泡の様子を観察します。
- 低温(150~160℃):先端から細かい泡が静かに上ってくる
- 中温(170~180℃):全体から細かい泡と時々やや大きめの泡が上がってくる
- 高温(180~190℃):多量の泡が勢いよく上がってくる
衣を使った測り方
さえばしでの測り方とともに、すぐに温度確認ができる方法です。
油に衣を1滴落とした際の様子を観察しましょう。
- 低温(150~160℃):衣が鍋底に沈みゆっくり浮き上がる
- 中温(170~180℃):衣が油の中ほどまで沈みすぐに浮き上がってくる
- 高温(180~190℃):衣がほぼ沈まずすぐに浮き上がってくる
パン粉を使った測り方
衣とともにすぐに温度確認できる方法です。
油にパン粉をを落とした際の様子を観察しましょう。
- 低温(150~160℃):パン粉がゆっくり広がる
- 中温(170~180℃):音を立てて鍋全体にゆっくり広がる
- 高温(180~190℃):音を立てて鍋全体に素早く広がり、すぐにきつね色に変わる
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